福岡ソフトバンクホークスの和田毅選手が2024年11月5日に現役引退を発表。
22年間の現役生活本当にお疲れ様でした!
その引き際にも和田選手の人柄が出ていて、素晴らしい選手の引退にまだまだ心が追いつかない人も多いのではないでしょうか。
そんな和田毅選手が「ダイヤのA」の主人公のモデルだったことはご存知ですか?
「ダイヤのA」作者・寺嶋先生も和田選手の引退を受け、Xでこんなポストをしています。
初めての取材でお会いしてからずっと印象が変わらず、まだまだ投げる姿を見れると思い込んでいました。
— ダイヤのA (@diaace_official) November 5, 2024
「球速以上に力のあるストレート」
沢村が成長するヒントをたくさん与えて貰いました。
節目節目にコメントも頂き本当に嬉しかったです。
和田毅投手、長い現役生活本当にお疲れ様でした(寺)
ここでは和田選手と「ダイヤのA」主人公沢村の投球の共通点や、対談やコメントなど和田選手とダイヤのAとのつながりについてまとめてみました。
「ダイヤのA」主人公沢村栄純のモデルは和田毅選手
これについては「ダイヤのA」作者の寺嶋先生のXでのポストや、和田選手との対談で何度も言及されています。
@SSSSSK_0813 和田投手と藤井秀悟投手も入ってますね(寺)
— ダイヤのA (@diaace_official) July 23, 2014
沢村のボールの出所が見えづらいフォームは、和田投手の大学時代のエピソードを元に作られています。
ダイヤのA 公式ガイドブック表 スペシャルBIG対談 寺嶋裕二先生×和田毅選手
ここで言う"大学時代のエピソード"はこちらであると思われます。
高校時代は最速129km/hだったが、右手の使い方を「壁を作りながら、リリース時に右手を支点にするように一気に身体側へ引き寄せる」ように改良したところ、大学1年時の夏から秋にかけての1か月半で球速が最速142km/hまで増加
本人は「おそらくそれまでは142km/h出るはずのパワーをどこかに逃がしていた。右手の使い方を変えたことが下半身のタメを保つことに作用し、体の軸と体幹もうまく使えるようになった」と自己分析している
Wikipedia「和田毅」
どうにかクリス先輩に成長した姿を見せたいともがく沢村に、片岡監督がしたアドバイスはまさにこれです。
沢村の成長は片岡監督、ひいては和田選手のおかげだったわけですね。ありがとう和田選手。
週刊現代でのインタビューにおいても、和田選手自身が大学時代をこのように振り返っていました。
それまでの僕は、ただ単に足を上げて投げるだけで右腕を全く使っていなかった。シャドーを繰り返すことで感覚を掴んでいったんです
週刊現代 和田毅「実際より速く見える」のはなぜか? ~球界きっての“思考派”の源流を探るhttps://gendai.media/articles/-/48862?page=4
まさに和田選手が歩んだ軌跡を沢村も追いかけていったわけですね。
和田選手本人は、連載が始まる前にモデルであることは聞いていて、フォームやマウンドでの心理状態などについても事前に取材を受けていたとのこと。
こうしてプロ野球選手の話を元に描かれたからこそ、リアリティのある作品になっているのですね。
和田選手と寺嶋先生の対談が掲載されているのはこちらです↓
他にも村田修一さん(元読売ジャイアンツ選手、現ロッテ打撃コーチ)との対談も掲載されています。
和田毅選手と沢村栄純の共通点
公式で明言されている「出所が見えづらいフォーム」以外にも、様々な共通点が見られます。
このように実在の選手を参考にしているからこそ、投手としてのキャラクターに厚みが出て、実在するかのようなリアリティを感じられるのかもしれません。
和田選手は高校時代も甲子園に出場しているとはいえ、やはり大学時代の"カベを意識して球速が上がった"というのが投手としてのターニングポイントになっているように感じるので、これを高校2年生で実現させている沢村は十分バケモノレベルですが^^;
初期は藤井秀悟選手もモデルになっている
沢村のフォームは、和田選手の早稲田大学時代の先輩・藤田秀吾選手を参考にしていた時期もあったようです。
これは和田選手自身が藤田選手を参考にしていたことに関係しているのですね。
和田投手が藤井投手のフォームを参考にした話に繋がっています。実際のフォームは藤井投手のモノを参考にしてました、初期は(寺)
— ダイヤのA (@diaace_official) August 21, 2016
藤田選手が4年生の時に和田選手も早稲田大学へ入学。左のエースナンバーと呼ばれる背番号18を引き継いでいます。
「ダイヤのA」完結時にはお祝いコメントも
これまで対談や取材を重ね「ダイヤのA」に多大なる影響を与えてきたと言える和田選手。連載完結時には、数々の著名人とともにお祝いコメントを寄せています。
沢村君が最後に背番号1を付けてくれた時に、同じ左腕の僕としては嬉しかったです。
今後連載が終了してから、 特別編でもプロ編でもいいので、沢村君がどこかで投げている姿を描いてくれたら嬉しいです!
「ダイヤのA」完結お祝いコメント 一部抜粋
https://pocket.shonenmagazine.com/article/entry/diaace_20221026
自分がモデルと知りながらも、「同じ左腕の僕」としか言わないのが和田選手の謙虚で誠実な人柄が出ているように感じます。
今後特別編やプロ編が描かれる際には、ソフトバンクのユニフォームに身を包む沢村をついつい期待してしまいますね!
「ダイヤのA」はアニメ続編も制作決定しています。
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