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ダイヤのA外伝最終回 帝東vs鵜久森 涙の惜敗【ネタバレ】

ダイヤのA

最終回の悲劇、帝東が鵜久森に敗れ夏切符逃す

9回裏、鵜久森の主砲・梅宮聖一投手(3年)の打った打球の行方を球場全体が固唾を飲んで見守った。その打球がファールポールに直撃した瞬間、球場が歓声と悲鳴に包まれた。

初回に乾憲剛捕手(3年)が犠牲フライで先制、それに応え向井太陽投手(2年)も完璧な立ち上がりを見せた。6回裏で不意打ちのソロ本塁打を浴びるも大きく崩れることなく、1点リードで迎えた最終回。最後のその瞬間までは順調かのように思えた。

二死一塁、一打サヨナラの場面で鵜久森の投打の要・梅宮に打順が回る。わずか3球で追い込み、歓喜の瞬間は目前。ここまで息の合ったやり取りを見せてきた帝東バッテリーには珍しく、乾が出したサインに少し間を空けて頷いた向井。その瞬間どんな思いがあったのか。信頼する乾のミット目掛けて投げられたボールが、そこに収まることはなかった。

昨年夏の甲子園も経験している帝東バッテリーだが、昨秋はまさかの初戦敗退。心機一転し、球威の上昇、球数を抑える配球などもう一度2人であの舞台に立つため、長い冬を超え試行錯誤を重ねてきた。

試合後崩れ落ちて立ち上がれない向井を抱え整列した乾。再び甲子園の土を踏むことなく最後の夏が終わった。以心伝心で苦楽も共に味わってきた帝東バッテリーは、それぞれの道でこの日を胸に戦い続けるだろう。


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