「ダイヤのA actⅡ 外伝 帝東vs鵜久森」も光の速さで完結を迎え、act3って結局ないの?アニメ続編いつから始まんの?と宙ぶらりん状態がしんどいダイヤのA好きのそこのあなた!
そんなあなたに、同じくダイヤのA好きの筆者がダイヤのA好きのために厳選した野球漫画をどうか紹介させてください。
ちなみに、「MAJOR(メジャー)」は超有名作で読んだことある人も多いと思うのであえて入れておりません。
ひとつだけでもあなたにブッ刺さる作品があることを願っています!
おおきく振りかぶって:ダイヤのAも影響を受けたバッテリーの成長物語
主人公・三橋は投手には珍しく内気で恥ずかしがり屋。中学では部内のいざこざがあり自分の投球に自信はないものの、マウンドに立つことへの執着心は人一倍。そんな三橋が硬式野球部創設1年目の西浦高校で、理論派キャッチャーをはじめとした個性的な仲間たちと信頼を深めながら甲子園出場を目指す。
・我らがキャプテン御幸のキャラを作る上でも、バッテリーの描写に影響を受けたと作者が公言している”おお振り”。特にバッテリーの関係性の変化が丁寧に描かれます。ダイヤのAでのバッテリーの関係が好きという人にブッ刺さること間違いなし!
・実は筆者、おお振りのモデル校の卒業生なのですが、制服がない自由な校風や学校行事、果ては校舎の雰囲気までとてもリアルに再現されているので、自分も西浦での高校生活を楽しんでるかのような没入感を味わえます!
・西浦メンバーはもちろん、他校のキャラにも学生らしい等身大のドラマがあるのも魅力なので、ダイヤのAで青道以外にも好きな高校がたくさんある!という人にもおすすめです。
・脳内ホルモンの分泌を活性化させるために食事でも”あること”を意識する、など科学的な視点も取り入れたトレーニングの数々。根性論を卒業し、科学的理論を取り入れた新時代のスポーツ漫画の先駆け的存在です。
埼玉を舞台としているので、関東大会で青道とおお振りのチームがあたったら…なんて考えるのも楽しいですよ!
・リアル志向
・バッテリーの関係性にフォーカス
・他校キャラもドラマがあり魅力的
・1試合を丁寧に描き、駆け引きが楽しめる
バトルスタディーズ:元PL学園野球部の作者が描く”リアル”
舞台は全国から野球エリートが集まる名門・DL学園野球部。中学では日本代表で世界制覇も成し遂げた主人公・狩野は、特待生として意気揚々とDL学園に入学。しかし、そこで待ち受けていたのは厳しすぎる上下関係、ルールで雁字搦めの寮生活、吹き荒れる体罰。理不尽も、汗も涙も全部ひっくるめて、それでも野球を愛する奴らの青春群像劇。
・なんと作者は高校野球の名門として名を馳せたPL学園野球部出身。夏の甲子園にもレギュラーで出場したという異色の経歴。そんな作者が描く高校野球漫画なんてもうその時点で読みたくなりませんか?
・いじめ問題などがあり2016年に活動休止した強豪校の実態を垣間見れます。もちろんあまりに当事者なので作者曰く「マイルドにしている」とのことですが、これでマイルドなのか…と驚くかもしれません。
・作者の経歴に目が行きがちですが、野球漫画としてのドラマも面白く、厳しい理不尽さの中で戦う部員たちを応援したくなります。
・野球自体ももちろんですが、学校生活、寮生活にも作者の経験が反映されたようなドラマがあって楽しめます。
途中、作画のデジタル移行とともに作品の雰囲気も少し変わるので、気になる方もいるかもしれませんが、だからと言って敬遠するのはもったいない作品です
・強豪校が舞台
・作者が高校野球を経験
・寮内での様子も覗き見れる
ラストイニング:”高校野球の常識”と戦う監督の物語
”さわやかさ、ひたむき、正々堂々は今日から禁句!”
高校時代は甲子園を目指し部活に励んでいたが、ある出来事から落ちぶれてインチキセールスマンになった主人公・鳩ヶ谷。不祥事の責任を取る形で母校の野球部監督に任命される。初戦負けが当たり前になった弱小チームを相手に、型破りな戦術と鋭い洞察力でチームを変えていく。
・絵がスッキリしていて読みやすく、「昔のマンガってちょっと苦手」と言う人にもおすすめ!
・全44巻でしっかりと完結済み!ダイヤのAファンにとってこれ以上のおすすめポイントはないかもしれませんね…
・監督である主人公が高野連(高校野球の理想・常識)に喧嘩を売る物語でもあり、高校野球の裏事情を知れたり、他の野球漫画とは違った視点で楽しめる。
・毎イニング必ず無失点でもなく2失点以上でもなく「1失点」する”練習”試合や、選手の特性をD(ドッグ)C(キャット)M(モンキー)に分けてそれぞれに合った指導をする「DCM理論」などリアルのスポーツ指導にも導入できそうな工夫を凝らした練習が次から次に登場。「DCM理論」をダイヤのAキャラで当てはめると誰がドッグで誰がキャットだろう?なんて妄想も広がっちゃいます。
- リアル志向故の地味さ(褒め言葉)
- 選手の成長過程を楽しめる
- 野球漫画の醍醐味である心理戦や駆け引き
ダイヤモンドの功罪:ダイヤのAと対極にある野球漫画
他人の努力を無意識に踏み躙ってしまうような恵まれた体格と才能で、どんな習い事をしても馴染めない主人公・綾瀬川。そんな中で野球と出会い、仲間と楽しくスポーツをする喜びを知る。しかし、可能性の塊である綾瀬川を周りの大人が放っておくわけもなく、周りも自分もその才能に狂わされていく。爽やかさとは無縁ながら、小学生らしい無邪気な真っ直ぐさも併せ持つ群青劇。
・野球をする描写自体ははダイヤのAと比べるとかなり少ないですが、サッカーやバスケではなく野球だから起こるジレンマがドラマを巻き起こし、改めて野球の面白さを気付かされます。
・決して明るい雰囲気の漫画ではありませんが、だからと言って胸糞悪い悪役がいるわけではなく、登場人物はみんな普通の感覚を持った普通の人たちです。そんな人たちが”才能”に狂わされていく様が恐ろしくも、自分ならどうしていたか考えてしまい引き込まれます。
・「練習がしんどい」「負けて悔しい」などとは次元が違う、スポーツで上を目指す中で立ちはだかる理不尽さ、不公平さが生々しく描かれています。そういう意味ではかなりリアル志向。
・生まれ持ったものだけで何でも出来るのではなく、自分の頭で考えて常識を疑う柔軟さや好奇心が主人公を天才たらしめている。というのが、浮世離れした完璧人間とかトンデモ技が出てくる漫画は苦手な人にもおすすめできます。
沢村と綾瀬川がもし同じチームにいたら、沢村はどうなってただろうなんて考えてみるのも面白いですよ。
なし!
強いていうなら”野球漫画”という肩書き、くらいかも?というほど野球漫画の王道をいくダイヤのAとは対極にある作品です。が、だからこそダイヤのAファンにも一度は読んでみてほしい一作です
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